PROGRAM

今年で15回目を迎えるあすか会議は、
約1,500名の「創造と変革の志士」が全世界から浜松の地に集結します。
テクノロジー、宇宙、志、地政学、ダイバーシティ等、
約300のセッション(イニシアチブ)が立ち上がり、
日本の未来のあるべき姿と、その実現にむけて
一人ひとりがどう行動していくべきかを、とことん考えていきます。
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2019.07.05
【学生企画】プレあすか
2019.07.06

リーダーズディスカッション学生企画

あすか会議の前哨戦として、開会式前に行われるリーダーズディスカッション。登壇者は、グロービスを卒業し、一歩先を行くリーダーたち。本企画は、登壇者自らが共有する経験や学びをもとに、66のテーマにわかれて全員参加型のディスカッション形式で進み、成長の糧になるネットワーク作りの場にもなっている。議論の中で気づきが得られることはもちろん、「学びを日々の実務にどう活かしているのか?」、「将来のために今、どんなチャレ ンジをするべきか?」など、先輩からアドバイスをもらえる貴重な機会である。
開会式
第1部 全体会
リーダーに必要な視点・発想・考え方

革命はいつもたった一人から始まる。時代を作るリーダーは何を学んでいるのか。過去とはルールが激変した現代において、リーダーにはこれまでとはまったく異なる能力とスキルが必要となる。新しい世界をつくっていこうとするリーダーたちに必要な視点、発想そして考え方とはなにか。教育改革実践家の藤原和博氏が、リーダーが本当に身につけるべき新時代の必須スキルを熱く語る。

第2部 全体会
リーダーに必要な哲学と大胆さ

私たちが生きる現代はビジネスのルールも社会の常識もものすごいスピードで変化している。過去の常識はもはや通用せず、変化が常態化した現代において、リーダーには時代を貫く哲学と過去に捕らわれない大胆さが求められる。アメリカでの事業拡大やメルペイへの戦略的投資など上場後も加速度的にビジネスの領域を拡げるメルカリ小泉文明氏、禅寺・退蔵院600余年の歴史と伝統を受け継ぎ、時代に合わせた創造と変革に挑戦し続ける松山大耕氏、二人のリーダーの哲学と大胆さに迫る。

第3部 アルムナイアワード
第4部 分科会
「急成長する動画ビジネス~5G時代の新たなビジネスモデルとは~」

2時間の映画を3秒でダウンロードできる5Gがいよいよ2020年春からスタートする。超高速大容量・低遅延・同時多接続通信となる5Gのスタートによって動画ビジネスは加速度的に変化し、成長していくだろう。急成長が見込まれる動画ビジネスのトップランナーたちに見えているのは、いかなる未来なのか。動画ビジネスの最先端のビジネスチャンスとチャレンジに迫る。

「宇宙ベンチャー新時代~新たなフロンティアの開拓者たち~」

世界中で宇宙ベンチャーへの投資がそれこそ宇宙規模になりつつある。今年3月バージニア州にある宇宙ベンチャーOneWebが衛星の打ち上げ成功を受けて約1400億円の資金調達を実現したのは記憶に新しい。数百億円以上することが当たり前だった衛星開発のコストも今や数十万~数百万円台から開発が可能となり、宇宙ビジネスのマネタイズも現実的に映るようになった。宇宙関連ビジネスは、あらゆる産業を巻き込んで私たちの社会と生活を激変させる可能性を秘める。次なるブレイクスルーはいつ起こるのか、宇宙ビジネスの最前線では何が起きているのか。トップランナーたちの議論から紐解く。

「リーダーが認識すべき地政学リスクと対処法」

トランプ政権による保護主義的措置の拡大、それに伴う米中の経済覇権争いの激化、朝鮮半島の非核化の停滞、欧州政治の混迷、中東情勢の緊迫化など、近年我が国を取り巻く地政学リスクは不確実性を増す一方だ。経済や金融市場の先行きが流動性を増す中、ビジネスパーソンも地政学リスクについて深く考慮しておく必要がある。多様で複雑に絡み合う地政学リスクが日本経済に与える影響を掘り下げて議論する。

「社会起業家というキャリア」

「人々を助けたい」「社会を良くしたい」という願いは誰しもが持っているものだが、それを事業として社会課題の解決を図ると同時に利益を上げ、社会にイノベーションを起こし続けているのが社会起業家だ。SDG'sが世界的な潮流となった今、これまで「営利企業」と呼ばれていた企業にも、環境や社会的責任が強く求められるようになり、すべての起業家が社会起業家としての側面を求められるようにもなった。世界的に社会起業家への関心が高まる今、彼らの志と生き様に迫る。

「企業による地域・都市の再生~新しい地方創生のカタチ~」

ハーバード・ビジネススクールのマイケル・ポーター教授は、企業が利益を上げながら地域課題を解決していくCSV(Creating Shared Value)という概念を提唱したが、今、日本で実際に企業の経済的価値を実現しながら地域・都市を再生し、価値を提供して地域課題を解決する起業家・経営者が現れてきている。自治体だけでは地方都市の再生を実現することが困難な現代において、彼らのアントレプレナーシップは地域・地方都市をいかなる方向に変えていくのか。

「成長戦略としての働き方改革」

働き方改革によって企業経営に新たなルールが課された。残業時間の「罰則付き上限規制」、「有給休暇の5日取得義務」、「勤務間インターバル制度の努力義務」、「同一労働・同一賃金の原則」の適用などだ。企業経営に関わる上で、経営者たちは新たなルールをどのようにとらえ、組織の成長や働く人々の人生を豊かにするための戦略をどのように考えているのか。これからの新たな働き方を考える。

第5部 分科会
「アグリテックの新たな成長戦略」

世界ではアグリテックスタートアップにもユニコーンが登場してきている。IoTやAIといったテクノロジーの進化は本来データ産業ともいえる農業分野においてこそ、イノベーションを引き起こすといえるのかもしれない。地球温暖化や新興国の人口増などによって地球規模で食糧問題が深刻化するなか、日本のアグリテックスタートアップの成長戦略を議論する。

「テクノロジーが変えるリテールコマースの未来~キャッシュレス戦国時代の行方~」

現金大国日本にもいよいよキャッシュレス決済の大波が巻き起こりつつある。大型のキャンペーンをはって消費者を巻き込み、スタートアップの雄が一気にキャッシュレス決済をけん引したかと思えば、ゆうちょ銀行の決済サービス「ゆうちょPay」や、メガバンクなどの金融機関が参加する「Bank Pay」など、既存の大手金融機関も重い腰を上げてきた。サービスが乱立するキャッシュレス戦国時代の後に日本のリテールコマースはいかなる変貌を遂げるのか。キーマンたちの議論から未来を探る。

「リーダーが認識すべきグローバルなマクロ経済リスクとコミュニケーション」

世界の中でも特に安定した長期政権が続き、新たな時代「令和」を迎えた日本。しかし世界を見ると、自国第一主義を強める米国、その米国との覇権争いが激しさを増す中国、ブリグジッドのみならず社会の分断に喘ぐ混迷する欧州、ますます緊迫する中東情勢など、世界は不透明感を増している。そうした時代にグローバルに活動するビジネスパーソンが認識すべきグローバルなマクロ経済リスクと、備えるべきコミュニケーション力とはいかなるものか。流動性を増す世界情勢の下、認識すべきマクロ経済リスクとグローバルに必要とされるコミュニケーション力について議論する。

「ライフスタイルビジネス~暮らしをビジネスにする起業家たち~」

「服を着る」「遊ぶ」「住む」「結婚する」―人間の根本的なライフスタイルに着目してビジネスを成功させている起業家たち。「誰もがワクワクする、新しい「あたりまえ」をつくろう」と新しいライフスタイルを提案するエアークローゼット天沼氏、「ご縁がある皆様を幸せにする」を経営理念に顧客の人生を豊かにする事業を展開するIBJ石坂氏、「ライフスタイルを豊かにするあらゆるサービスを創り出す」としてリノベーションサービスを展開し、顧客に「かしこく素敵な暮らし」を提供するリノべる山下氏、「ワクワクをすべての人に」をミッションにLEISURE × TECHで新たな「遊び」の市場を創造するアソビュー山野氏。それぞれの起業家の志と戦略に迫る。

「クラウドファンディングを通じた社会変革」

クラウドファンディングを通じて社会課題の解決にアプローチする手法が急速に拡がっている。そもそも日本でクラウドファンディングの文化が立ち上がったのは、2011年、東日本大震災の後だ。それから8年、インターネットを通じて小さな支援の力を集めるというネットの模範的な活用法であったこの手法によって、寄付文化の根ざしていない日本でも数多の困難を乗り越えながらネットを通じて社会変革を支援する文化が醸成されてきた。今、社会変革の最前線では何が起こっているのか。これからの社会変革のあり方を考える。

「右脳型経営~新たな時代のデザイン経営~」

世界ではデザインに投資する企業が高いパフォーマンスを発揮している。優れたデザインでイノベーティブな製品を創出してきたアップルやダイソンなど、デザインへの投資は利益を4倍押し上げ、デザインを重視する企業の株価は、S&P全体と比較して過去10年間で2.1倍成長しているという。「デザインを経営に組み込む」右脳型経営でイノベーションを加速する方策とは。

夕食会

夕食会では、セクションやクラス、クラブ活動等で顔を合わせる仲間だけでなく、普段、なかなか交流することが難しい、拠点や学年が異なる方とも交流しながらネットワークを広げることができる。

ナイトセッション学生企画

ナイトセッションは、あすか会議1日目の夜、各界のリーダーや著名人とインフォーマルな雰囲気の中、ひとつのテーブルを囲んで深く語り合う場。講演会やインタビュー記事では知ることのできなかった登壇者の想いや、これから成し遂げようしていることなど、この場だからこそ触れることのできる登壇者の顔に出会える。熱い想いを抱く志士たちと共に語り合い、未来へのアクションにつなげていく。
2019.07.07

パワーモーニング学生企画

パワーモーニングは、あすか会議2日目の朝、朝食を取りながら少人数で特定のテーマについてディスカッションする「朝活」企画。「このテーマについて議論したい」と自ら手を挙げたパワモリーダーを中心に、112チームが朝7時から一斉に議論を始める。
1日目で多くの刺激を受け、興奮冷めやまぬままの勢いでパワモリーダーが掲げたテーマについて全国の仲間と熱く語り合う。
第6部 分科会
「AIとデータが変えるビジネスと仕事~AI・データビジネスの最前線~」

テクノロジーとしてのAI・データの進化はビジネスの仕方も人々の仕事の仕方も大きく変えつつある。AIとデータを活用して新たなビジネスを創造し企業を変革するブレインパッド草野氏、クラウドRPAを展開して、ルーティンワークから人間を解放し創造的な仕事にシフトさせるBizteX嶋田氏、データを中心に連携した事業を展開し取引のボーダー(境界)を取り除くオークファン武永氏。AI・データを駆使してフロンティアを開拓する3人の経営者の議論からAIとデータが変える未来を考える。

「ヘルステックスタートアップの成長戦略~ヘルスケア巨大市場日本の可能性~」

市場規模30兆円に達する巨大なヘルスケア産業。これまで行政や病院、製薬会社など巨大な事業体が担ってきた産業だが、インターネットやクラウドといったテクノロジーの進化により数多くのスタートアップが参入し、続々とイノベーションを起こしている。人生100年時代と呼ばれる平均寿命の延伸と高齢化、予防医療への意識の高まりなどを背景に拡大するヘルスケア分野で戦うヘルステックスタートアップは、いかなる成長戦略を描くのか。新市場を切り開くトップランナーたちがその道筋を語る。

「シリコンバレー最前線~今世界では何が起ころうとしているのか~」

2018年の米国におけるベンチャーキャピタル投資額は約1300億ドル(約14兆円)と過去最高を更新した。ネットバブルと言われた2000年でさえ1050億ドルだったことを考えても米国におけるスタートアップへの期待がいかに大きいかがわかる。今やシリコンバレー企業の活動領域は、インターネットやITといった従来の領域から、金融業、製造業、サービス業など既存産業の変革へと急速に広がっているのだ。一方で、世界全体のVC投資額に占める米国の割合は急速に低下しているといった指摘もある。2018年第2四半期での米国のシェアは35%にすぎず、それ以外の地域が65%となっているという。世界全域でイノベーションが勃興する時代となった今、本家シリコンバレーでは何が起こっているのか。

「異文化・ダイバーシティマネージメント」

英国の欧州離脱や米国のトランプ政権の保護主義、フランスの黄色いベスト運動やイタリアのポピュリスト政権の誕生など、今各国で噴出している問題の背景には社会の断絶がある。グローバルな活動が求められるビジネスパーソンには、文化や人種、性別を包含するダイバーシティマネージメントが求められる。多様性を包含し、全ての人々を理解し、仲間として接することで、良質なコミュニティを構築し、組織を活性化するには何が求められるのか。

「ポスト2020を見据えたスポーツビジネスの可能性」

2019年5月横浜アリーナで行われたBリーグファイナルは1万3千席が発売20分で完売するほどの熱狂を見せた。リーグ発足3年目にして日本のバスケットボールはいよいよ盛り上がりを見せている。一方、世界最高峰を目指し各国のトップ選手を集めて昨年10月に発足した卓球・Tリーグも、多くのスター選手を抱え連日テレビニュースでも注目を集める。今年3月に行われたプレーオフ・ファイナルでは試合前CHEMISTRYの堂珍嘉邦がサプライズ登場し迫力あるライブパフォーマンスを披露するなどエンターテインメント要素も多く盛り込まれた。チームやアリーナを中心としたエンタメ・コミュニティビジネスとして収益拡大を目指すスポーツビジネスの今後の成長の可能性を探る。

「日本の教育改革~未来を生き抜く資質と能力を育てるには~」

テクノロジーの加速度的な進化によって、今や私たちの生きる社会は「変化することが当たり前」となり、「以前はこうだった」という常識や前例はほとんど通用しない時代となった。AIやロボットの技術の発展は仕事や生きるために必要なスキルにも大きな変化を引き起こしている。大学入試や英語教育の改革を含む2020年の教育改革を控え、社会の変化やグローバル化に順応して社会を生き抜くために必要な資質と能力を育てるにはどうすればよいのか。アントレプレナーたちが教育の未来を語る。

第7部 分科会
「テクノロジーで仕事の仕方がどう変わるか
~テクノロジー・HR・ビジネスの最適解とは~」

テクノロジーの進化は、私たちの日常の仕事の仕方を大きく変えている。進化したテクノロジーを最大限に活用して、優秀な人材を確保し、ビジネス領域を拡大し、新規事業と既存事業のバランシングを整えることが、すべての経営者にとって成長戦略の中心課題といえよう。すべての起業家にとって最重要課題となる、テクノロジーとHRの最前線に迫る。

「ロボティクス最前線~AI×データが変える産業と社会~」

世界中で開発競争が進むAI。今やすべての企業や国家にとってAIの活用が最重要課題の一つとなりつつある。AIを社会に普及させるトリガーは何か。蒸気機関というテクノロジーが「機関車」で、内燃機関(エンジン)が「自動車」で、インターネットが「検索」で、社会に爆発的に普及したのと同様、AIのそれは「ロボット」と言われている。工業用ロボットに加えて物流、農業、医療、建設、そして家庭用ロボットなど大きく用途が広がるロボティクスは、AI×データのアプリケーションとしていかなる未来を切り拓くのか。

「ユニコーンを輩出する生態系をつくるには」

2018年メルカリの上場は、日本でもユニコーンを輩出する生態系が整いつつあることを示した。起業家は、未上場のまま数十億円から100億円以上の資金を調達できる環境になり、スピーディーにレバレッジを効かせて事業を拡大できる時代となった。起業家にとってチャンスが拡がる今、ユニコーンを輩出する生態系を構築するには何が必要なのか、起業家・投資家双方に求められるものはそれぞれ何なのかを議論する。

「志を培うコミュニケーションの本質」

他人を動かし、自分自身を動かす原動力は、コミュニケーションである。他者が発したメッセージによって自身の志や行動が作用を受けることもあるし、顕在化していなかった自身の内面にある思いが他者とのコミュニケーションによって形になることもある。事業を成功させ、人生を豊かにするための志を培うコミュニケーションの本質とはなにか。コミュニケーションのプロフェッショナルたちが議論する。

「企業組織の再生と地域の再生」

近年、企業再生や地域の再生が注目を集めている。ゼロからイチを生む起業とはことなり、上手くいっていない既存の組織やコミュニティを再生するマネージメントには、特有の困難が伴う。時間軸が限られている点や、ヒト、モノ、カネ、情報などの優良な経営資源が不足している点などの困難を乗り越えて組織を再生し、高いパフォーマンスを上げる秘訣は何か。組織再生・地域再生のスペシャリストたちが議論する。

「イノベーションがつくる新たな伝統~日本の食ビジネスを考える~」

昨年史上初めて3100万人を超えたインバウンド。何が彼らを惹きつけているのか。観光庁の調査によれば、訪日外国人が日本に期待することの第1位は「日本食」だ。連綿と受け継がれてきた伝統を守りつつ、時代や社会の変化に柔軟に対応してイノベーションを起こし続けてきたからこそ、日本の食は世界の人々を惹きつけ続けるのだろう。四季折々の季節や自然と調和した日本食を次世代へ残していくために私たちは何をすべきか。食のイノベーターたちが議論する。

第8部 全体会
リーダーに必要なAIの知識と活用法

データ×AIの世界的な競争は私たちの社会に破壊的な変化をもたらすだろう。ビックデータの蓄積やAIの技術進化といった現在のフェーズから、あらゆるものがデータ化しスマート化するフェーズⅡ(実装化の時代)へ、そしてそれらがつながりあってインテリジェンスネット化するフェーズⅢ(エコシステムの構築)へとデータ・AI社会が進化することは明白だという。データとAIの進化が社会にゲーム・チェンジを引き起こす中、リーダーが持っておくべき知恵とは何か。内閣府人間中心のAI社会原則検討会議の構成員として政府のAI戦略策定にも参画する安宅和人氏に見えている景色を、日本初の私立・国立大学のクロスアポイントメントとなる東京大学公共政策大学院教授、慶應義塾大学政策メディア研究科兼総合政策学部教授の鈴木寛氏が引き出す。

閉会式
フェアウェルランチ